Visual Studio Code を使ってC言語を書く
この記事では、主に Windows での手順を説明します。
Visual Studio Code 何?
Visual Studio Code は、Microsoft が作ったコードエディターです。
Eclipse とどう違うの?
Eclipse には、最初からプログラミング言語を操るツールが付属しています。一般的にこれらのソフトウェアを「統合開発環境 (IDE)」と言います。
対して Visual Studio Code は「エディター」です。__初期状態では__ビルドを実行したり、間違いを警告したりする機能が付いていません。この記事では、それらの機能を追加する手順も解説します。
導入
目次
ステップ 1. MinGW のインストール
ステップ 2. Visual Studio Code のインストール
ステップ 3. Visual Studio Code の設定
ステップ 4. 簡単にコンパイルできるようにする
ステップ 5. コンパイルした exe
ファイルを実行する
ステップ 1. MinGW のインストール
まず、/68260/mingw-get-setup.exeをダウンロード - MinGW - Minimalist GNU for Windows - OSDN を開いて、「MinGW-Get」というソフトウェアをダウンロードします。Install
をクリックして、インストールを始めます。
この画面では、特に何もいじらず Continue
をクリックすればOKです。
ダウンロードが始まりました。少し待てば終わります。
⬆終わるとこんな感じになるので、Continue
をクリックしましょう。
さっきの画面から一転、何やらゴチャゴチャしたウィンドウが開きます。ここから MinGW をインストールできる訳です。mingw32-base-bin
と mingw32-gcc-g++-bin
のチェックボックスをクリックして、下の画像のように操作します。
その後、メニューバーから Installation
をクリックして、Apply Changes
をクリックします。
すると… 確認画面が現れます。Apply
をクリックするとインストールが始まります。
終わると下のような表示になります。これで MinGW Installation Manager
でやる作業は終わりなので、閉じてください。
ステップ 2. Visual Studio Code のインストール
まず、Download Visual Studio Code - Mac, Linux, Windows からVisual Studio Codeをダウンロードします。
サイトは英語ですが、Visual Studio Code 自体は日本語化できるので安心してください。
ここですね。
適当にインストールしていきましょう。
下の画面で、
- エクスプローラーのファイル コンテキスト メニューに [Code で開く] アクションを追加する
- エクスプローラーのディレクトリ コンテキスト メニューに [Code で開く] アクションを追加する
にチェックを入れておくと便利です。
ステップ 3. Visual Studio Code の設定
Visual Studio Code では、「拡張機能」というものをインストールして自由にカスタマイズすることができます。
今回は以下の拡張機能を導入します。
- C/C++
C言語を書いたときに “シンタックスハイライト” というものを効かせ、コードを見やすくすることができます。また、構文が間違っている際に指摘してくれます。 - Japanese Language Pack for Visual Studio Code
Visual Studio Code を日本語化します。
手順
- 「拡張機能」のタブを開きます。Japanese Language Pack の導入前だと英語で表示されるかもしれませんが、アイコンなどで判断してください。
そして、ここに導入したい拡張機能の名前を入力し、Enter を押すと検索が始まります。
上で示した拡張機能を見つけ、「インストール」または「Install」をクリックします。
以上で拡張機能のインストールができたはずです。
ステップ 4. 簡単にコンパイルできるようにする
このままの状態では、度々 コマンド プロンプト を呼び出してコマンドを実行する必要があります。面倒なので、ショートカットキーでコンパイルできるようにしてしまいましょう。
作業フォルダの作成
まず、書いたコードを設置するフォルダを作成します。今回はsrc
とします。作成したフォルダを Visual Studio Code で開く
メニューから選んで、フォルダを指定すればよいです。コンパイルするための設定ファイルを作成する
まず、左のパネルを右クリックし、新規ファイルを作成、名前を(適当に決める).c
とします。
そして、以下のコードをコピー & ペーストしてください。1
2
3
4
int main(void){
printf("Hello world!\n");
}Ctrl
+S
で保存した後、Ctrl
+Shift
+B
を押します。
このような画面が現れるはずなので、画像の歯車をクリックします。
歯車が存在せず、C/C++: gcc.exe build active file
だけが表示されている場合は以下の手順は不要です。そのまま Enter を押すとビルドができるので、ステップ 5 まで飛ばしてください。
まず、選んでいる項目がC/C++: gcc.exe build active file
となっていることを確認してください。
すると、以下のようなファイルが生成されるはずです。(細部は異なることがあるかもしれません。)
これで完了です。
コンパイルしてみる
さて、ようやくコンパイルします。先程作った(適当に決める).c
に戻って、Ctrl
+Shift
+B
を押します。
表示のようにメニューが表示されたことを確認して、Enter
を押します。
すると、コンパイルが始まり、少し待つと同じディレクトリにexe
ファイルが生成されるはずです。
ステップ 5. コンパイルした exe
ファイルを実行する
C言語のソースファイルを開いた状態で、Ctrl
+ Shift
+ @
を押すと、下に「ターミナル」が現れるはずです。既にターミナルが現れている場合は不要です。
ここで、.\(ファイル名)
と入力して Enter を押すと、実行されます。
ファイル名について: ソースコードのファイル名が例えば test.c
だった場合、入力するのは .\test.exe
となります。
注意点・トラブルシューティング 等
文字化けを解消する
ターミナルで chcp 65001
と入力した後、Enter を押してください。
プログラムの実行を途中で中止する
ターミナルの部分をクリックした後、Ctrl
+ C
というショートカットキーを入力すると中断できます。
終わり
以上で Visual Studio Code を C 言語の開発に使う方法の説明を終わります。
不明な点があった場合、Twitter または Discord (yude#3205
) までリプライや DM を送ってもらえれば、可能な範囲でお答えします。